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Moscow 第45回 トレーニング追加
今朝のザイコフスキークラスは、ゲスト参加もあってトレーニング風だった。
備忘のために記載すると概ね次のとおり。

・前転、後転
・肘伸ばし(床に伏せて両手を広げる…肩甲骨を寄せて、肘を曲げずに全身を持ち上げる。呼吸してがんばる)
・両肘を閉じて床につけたまま、プッシュアップの姿勢から、片足を上げる(10呼吸分)
・スティックを背中に乗せて匍匐前進
・プッシュアップの姿勢で、壁に両足をつけて近づいたり離れたりする(この時、壁についている足は、肩の高さより低くすること)。
・プッシュアップの姿勢で、壁に両足をつけたまま、片手だけで体を支え、手以外は床につけずに一回転する。
・プッシュアップやスクワットで全体を整える(解説の詳細不明)

両足を壁につけて回転するワークは本当に難しかったが、周りの人からもらったアドバイスは、「バランスをとる」「自分のちょうどいい位置を探す」こと。「バランスをとることができ、自分の手が耐えられるちょうどよい位置」になるが、今朝のように身体の一部にばかり負荷がかかりそうな動きをしていると、緊張が解けた後に全身を何かが巡り、四肢にちょうどよいバランスが戻ってくるような感覚がある。
つらくない位置に動く、つらくない位置をみつける。この間観たサーカスでは、本当にバランスが凄いなあと思った。
緊張したり一か所に緊張が集まったら、綱の上には立っていられない。あの妙技の数々、本当にすごかったなぁ。


●今日のロシア語

лимон(リモーン) レモン

(2017.11.13)


[ 2017/11/14 06:24 ]

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Moscow 第44回 キッズクラス
土曜日。
月~金まで出ずっぱりを続けると、1~2℃の寒さに耐える体力等々、ちょっと休みたくなる。

今日はカーチャとカロメンスカヤ公園へ行く約束をしていた。モスクワ川に沿って広大に広がる公園は雨も降りしきりとーっても寒かったけれど、広い広い敷地を移築された教会や昔ながらの家を観ながらひたすら歩き続ける。これはまた別記事で。
リンゴのなっている木、誰かが皮をむいて食べた後、飼い主不明の犬や結婚式の写真撮影などを横目に歩き、最後にブリヌイを食べにショッピングモールへ行くことにした。
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日本でいうゲーセンもあり、見覚えのある光景が広がっていた。でも、こちらは完全に子供向け、という感じ。
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■ブリヌイのファーストフード店「тремок」
今日のカーチャおすすめのブリヌイ「イーヤモルメッツ」
牛肉、ビーツのソースなどガッツリ系。ウハとセットで。美味しかった。これからここではこれを食べよう、と思った。
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驚いたのは、コンタクトレンズの自販機。そこまで自由に買えちゃうのか!ロシアにはよくありますよ、とカーチャ。
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その後、ちょうどキッズクラスの時間に間に合うタイミングで解散。
前回、「ヤポーニカ!!」と連呼されて何となくうんざりしてしまい(笑)あの元気少年たちがまた全力で飛び掛かってくるのかしら…と思って気が引けていたけれど、結局自然と足が向いて道場へ。

着いてみたら、今日はいつものはっちゃけメンバーがいなかった。
少ない日は3人の時もあるけれど、なんだかんだいつも弾けメンツが一人はいた。今日は、「マキーコ」とちゃんと名前を呼んでくれるおっとりした男の子と、いつも土曜にお父さんとやってくるデミアン、もう2人の小さな男の子と、3~4歳くらいの女の子が、それぞれの父親とやってきていた。

クラスの内容も終始穏やか。
そしてついに、私はキッズチームに入ることになった(笑)
あまり考えたことはなかったが、私は子ども達と同じ背丈のため、大人チームに入るといつもはっちゃけ一味の標的になっていた。子どもとはいえ、馬鹿力で前へ進めまいと引っ張られるのを、(えーと、システマ的にどうしたら…)とか考えたところで、自分の力量にも体格的にも限界があった。2人も3人もかかってくるからたまったもんじゃない。
それだけに、ミカエルも「キッズクラスに出るのはハラショー」といっているけれど、それを活かしきれていない感じがして、かえってカームさを失ってるだけじゃないか、という思いがあった。子どもも変に興奮するわ、自分もいまいち、この今の状態は一体練習になっているのか、と。もちろん汗をかいてハッスルので動いたぞという気分にもなるし、毎回発見があるので参加しているのだが。

そんな折、今日は「子どもたちを助けてあげて」とアレクセイに言われて、(いよいよか…)と思った。
しかし、冷静にあのメンツをみたら大人チームに入る意義こそ考えてしまう。
父親たちは、皆、1人の体幹が私3人分くらいある。これは大袈裟ではない。地の身体が練り上げられ、かつただ太っているとかではなく、物凄く太いのだ。子供たちが暴れようが引っ張ろうが、多少動きは止まっても堪えることはない。そこに私が混じったら、それは子ども達の数人は、止められそうな人間に向かってくるわけだ(気づくのが遅い)。上から様子を眺めていて、初めて気づいた。

この時のワークは大人が匍匐前進で向かい側の壁へ向かい、子供たちがそれを阻む、というものだった。不意にアレクセイの子どもへの指示が耳に飛び込んできた。

「ノペルジーニ」「マッサージ」

この2言が数回聞こえた。そうか。このワークはそうやって説明してたのか。恐らくだが、「大人達の身体の中で、緊張している部分をマッサージしてあげなさい」と言っていたのではないかと思う。なるほど。

最も大きなグリーシャの背中が空いていたので、前に進もうと緊張している部分…腰辺りを押さえたところ、別の子供に肩も抑えられていたグリーシャはなかなか動かなくなった。そうか、そうだったのか。ただ、他の大人に同じことをやろうとしても、激しく体を左右に振られたりして押さえ続けることができなかった。それはテンションをもってしてグラグラ動いているので、疲れて長続きはしない。放っておくとそのうち休憩し、また進み…という具合だ。
こういう時、ミカエルだったら指一本か立ち位置だけで動きを止めてしまうのだろうなあ、と思いながら、ケガをしても危ないので少し離れて眺めていた。こうしてみるとロシア人の大人の男性は、まじまじと見るのはシステマの人くらいだけれども、本当に大きい。巨漢という言葉がふさわしい。オランダ人も縦にかなり長かったけれど、それとまた少し違う感じだ。

普段から体格差が激しい相手とガップリ四つに組み合って練習はあり得ないと感じている。「じゃあそういう人にはいつまで経っても通じない程度なわけ?」と心の声がする。システマってそういうのは関係ないからいいんじゃないの、と思う自分がいるからだ。
でも、うっかり組んで、本当に「危ないわー」と思った時どうするかといったら、そこから怪我なく通常に戻ることを最優先する。練習相手も、体格の合った人を選ぶようにザイコフスキーも配慮している。私ほど小さい人はいないので、ベストマッチはなかなか難しい。大きいアグレッシブな人を相手にしても、誰にでも同じようにできるようになれたら、それは凄いだろう。
でも、相手や事柄が危険か安全かを判断して生還することができなければ、話は途中で終わってしまう=人生が終わってしまったらやってる意味がない。どっちなんだろう、と時々ぶれる。自分の中のテーマ設定が曖昧だからか。
海外のセミナーに参加した時、自分に見合わない大きな人と組んで痛い目をみて、いつも「ああ、何でこうなっちゃうんだろう。人を見る目がなさすぎる」と悔やむことが多かった。日本でも時々あった。痛いのは嫌だ、とうろうろしているうちに、組む人はいなくなってしまう。誰と組んだらいいのかわからない。その原因がわからなかった。ストレスで相手が見えなくなっていた。

行きたい方向に、生きたい方向に自然にいけるようになったら、(ああ、なんか危ないな、嫌だな。こっちへ行きたいな)と道を選べるようになったら。本当はすぐに誰もができることだけれど、日常の緊張がひどいと、そういう感覚がなくなり、さらに我慢し、気づかないうちに自分を壊していく。仕事中、終業後、過剰にお菓子を食べ、コーヒーを飲み、漫画に没頭し寝不足を繰り返し。ストレスを吐くことだけは自然の摂理で行っていたけれど、ストレスの元に目を向け、抜本的に改革することはしていなかった。
できないと思っていた。満員電車でぐちゃぐちゃになって、職場に着く前にへとへとになり、さらにトラブルが起きて仕事が増えて…働くってそういうことだ、ここはそういう世界だから、仕方がないんだと言い聞かせていた。嫌だいやだと思いながら、嫌だをルーティンワークとして処理していた。
ここは自由なのだ。そこでさえ、自分に制限を設けたら、もったいない。というか意味がわからない。

手をつないで匍匐前進ストップワーク、大人同士でやっても面白いだろうなと思ったけれど、勝ち負けみたいな側面があるので一歩間違えると白熱しすぎてけが人が出かねない。ただ、少数で落ち着いてできる時には、やってみてもいいかもしれない。
匍匐前進しなくても、体勢を変えて2人組で立ったまま相手の身体の緊張を探してプッシュして…的なワークでも代替できそうだが、どうせやるなら、明らかに緊張が出やすい形でやって、マッサージもかねてほぐしてもらうというのがわかりやすそうだ。
その後、少しずつ動きを小さくしていけばよいのだから。

相手の緊張をみつける。ほぐすようにプッシュすることで相手は崩れる。穏やかに。マッサージ。
全部のクラスでいわれていることで、でもいつも、何か1つの側面でしかワークができていない。その時受けたアドバイス、その時の相手、うまくいかない…と迷い込んだりの緊張の影響で。だから波が出るんだろうなあ。

いろいろな形で練習できることが、面白い。


●今日のロシア語

погода(パゴーダ) 天気

(2017.11.11)


[ 2017/11/12 10:11 ]

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Moscow 第41回 ザイコフスキークラス / Mr.トレーニングの教え
■今朝と夜のザイコフスキークラス。

朝は、スティックを使って、夜は素手でトレーニング。

朝のワークは、1対1で、1人が攻める、もう1人は一緒に動き続ける、またはそのうちスティックをとる…というもの。
感じ続けること、「面白い」こと。「シリアス」にならない。そこには何もない。
日本人の仲間ととりとめもない話をしながらやっていたら、いい感じ、とのことだった。楽しい話をしながら動くと、心が軽くなり、シリアスでなくなる。ロシア人の友達に「3番目のトイレの花子さん」という怖い話がある、と話したことで盛り上がった…。

夜のワークは、やはり2対1で、今度は素手でワークをした。
・2人でワーク。
1人は立って、もう1人は立っている1人に向かって歩き、近づいたところで拳でプッシュする。
その時、突き飛ばしたり痛みが残るような突きではなく、相手が立っていられないような自然なプッシュ。プッシュされる方は、動かなくて平気な時は動かない。全員、ザイコフスキーから1発もらって開始。
・2人でワーク。
上記のワークを足で。ザイコフスキーからのアドバイスは、「パワーはここから出る。身体は後ろにあっても、足には動きが伝わって動く」とキック。動きが続く、続く、続く…腕でも足でも動き続ける。だから痛みは残らない、とのこと。「ッポーン」と蹴られて崩れるイメージか。
・2人でワーク。
拳のワークに戻り、今度はつかんだりプッシュしてくる相手に対し、逃げるだけでなく、最終的にはテイクダウンするような感じか。
一緒にトレーニングしていただいた方からのアドバイス。
相手の力を逃げることに使うと巻き込まれていってしまう。キックのワークの時のように、自分の力を相手に伝えると理解し、相手が動き出したと感じたら動き出した方がよいのではないか。

ザイコフスキーは、その人その人に合った動きをしてくださるので、人によってアドバイスは違うと思うし、力の伝え方も違うと思われる。英語力の乏しい私の誤理解はご容赦いただきたい。

■キッズクラス
今日も後半のみ参加。前回分もあわせて初めてやったワークは次のとおり。
・大人が縦一列に寝転んで橋のように連なり、子供がその上を歩いたり四つん這いで這ったり、いろいろやる。(同じくらいの身長の子にふくらはぎを踏みにじられて肉離れになりそうになった。リラックスしてないと壊滅的打撃を受ける)
・子どもチームが、真ん中に1名立ち、その子を囲むように手を繋いで外側を向いて立つ。大人たちは、真ん中に立っている子を床に倒す(人間棒倒しか)
・大人チームが横一列に並び、壁を作る。子どもチームはその壁を越えて向こう側に脱出できたら勝ち(何度も引き戻されたりてんやわんや。大人の男性の威力のすさまじさを目の当たりにした。また、ワークには適度にかかわるというバランス感覚を体得)

■Mr.トレーニングの教え

相当長きに渡り道場でトレーニングをし、かつザイコフスキー不在時には代わって指導もされるとの彼のことを、Mr呼ばわりは失礼と思いながら、お名前をうかがうのを失念したため、尊敬の念を込めてそう呼ばせていただきたい。

夜のクラスの時に、必ず道場の隅でトレーニングをしている男性がいる。体幹を徹底して使い込んでいる様子は、見ているだけで、通常でないことをしているのが伝わってくる。外気温がー1℃でも窓を開け、時に音楽を流しながら身体を動かすなど、とても自由。その身体の使い方がとても気になり、かつ凄いなぁと純粋に思っていた。

今日は運命の日だった。
以前、彼にご指導いただいたことがあるという仲間からアドバイスを聞きながら、どうしても帰国前に一度は彼とトレーニングをしたいという勝手な思いに負けて、何時に帰れるかわからないことを覚悟しつつ、夜9時半から彼に指導をお願いすると、ザイコフスキーと同じことを言われた。
何をしたいのか、何のためにしたいのか。目的は何か、どうなりたいのか。英語で問われる。
こういう時、自分の口で話せるような明確な目的がない曖昧さと語彙力の無さが本当に恥ずかしいとまた反省し、ご指導をお願いすることとなった。主に以下のとおり。

・姿勢を整えてスクワット(足裏で地面を押すように)
・スティック落とし(水平にしたスティックが目の前で落とされるのを、上半身をリラックスさせた状態でキャッチする。下から構えてとるのではなく、スティックと一緒に上から下へスクワットしてとるイメージ)
・バスケットボールの上に立つ(壁の真横で、壁から少し離れて、壁から完全に離れて)※非常に危険なため、最初は壁際でやること。初めてやって転んで頭を打ったので、やる場合はくれぐれも慎重に。
・テニスボールを両腕でこねる(肩を使わない。体幹を使う。腕1本で回すのではなく、2本で動かす。リラックスして)
・ローリング/前(胸からいく。リアリティを意識して、後ろから突き飛ばされた時つぶれるような姿勢でなく。まっすぐな線に沿って。首・頭を曲げず、まっすぐの方向へ向けること。)
・ローリング/後ろ(リアリティを重視。初めてのクラスでは立った状態からのローリング、2回目のクラスでは座った状態からのローリング、と順を追って行うこと。ケガの防止にとても大事な動作。ストライクを受けたり衝撃を受けた時、腰で受け止めないように動くことを意識)
・横まわり(首、肩からいかない。痛める原因になる。体幹からいくことを意識して)
・後ろ跳び(マットへ向かってダイブ。首を上げて頭を打たないように。足を上げすぎず、スライスするように)
・横跳び(同上。肩から飛びこまない。着地側の手を伸ばし、回るイメージか。首を起こしておく)
・走る(体幹から走る。頭だけ、胸から、足だけ、バラバラに走らない)
・スティックを肩に担いだまま静かに腿上げ(背中側の体幹を意識して。腹筋で足をあげないこと)

※ここで、自らタイムアップ。彼らは何時までやっていたのだろうか…

彼の体幹がめちゃめちゃ太い理由がわかった。
遠目でみても練り上げられた身体だと思っていたけど、実際何度か引っ張られてみると、本当にぶっ飛びそうになり、そのパワーの凄さにトレーニングウェアの下に隠れてい強さに驚いた。基礎のトレーニングができていないことがずっと気になっていた。失敗もしてあちこち痛いけれど、非常に大切なことを教えていただいた。
ご自身の大切なトレーニング時間に突然乱入してしまい、本当に申し訳なかったが、得たものは大きかったと思う。Mr、ありがとうございました。

●今日のロシア語

в два часа(フ ドゥバ チサー) 2時に

(2017.11.9)


[ 2017/11/10 08:53 ]

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Moscow 第39回 特別なクラス
特別、と書いたけれどスペシャルとかそういうことではなく、ここ3回ほどザイコフスキーが不在で、別の人がザイコフスキーのクラスをリードしていた。
朝はザイコフスキーも遅れてやってきて、教えてくれたりしたので全く不在なわけではない。

彼の名前を正確に知らないので記載しない。
Moscowに来たことがある人はきっと一度は会ったことがあるだろう。彼のクラスはとても楽しかった(もちろん普段も楽しい)。

6日の月曜は、ロシアの国民の祝日で休みだったせいか、ザイコフスキーは来なかった。
と言っても今日もほぼ不在だったので、それは関係なく多忙なのかもしれない。そんな折に、スロバキアから3人の男女がやってきて、一週間滞在しトレーニングするという。彼らの動きは非常に穏やかだ。ワークを一緒にやっても、動きの方向を感じるまで呼吸をし、ちゃんと感じてから自然に動きだすまで無理に動いたりしない。
皆しっかりした身体をしているけれど、力に頼らず、かつ穏やかに動くのでオープニングのワークひとつとっても、何も無駄にならずかつ重要なワークであることを改めて感じたし、彼らのように動けるようになりたいなと思った。

ここ2日間はおおむね次のようなワーク。

・歩く(しっかり)
・ローリング(前、後ろ・しっかりやる)
・10回ずつ、シットアップ以外の3つのワーク
・ナイフワークの場合
…2人組で1人が壁に背をつけて、もう1人がついてくるのからのがれる
…壁から離れて2人組で、ナイフを感じて動く(目を開けて、閉じて)
…感じて動いてテイクダウン
・ナイフなしの場合
…2人組で1人が身動きをとれないように腕をひねったりして、受ける側はそこから逃れて相手に返す
…目をつぶってやる(相手の動きを封じる)
…床に寝転がってやる(相手の動きを封じる)
…壁に背をつけてやる(相手の動きを封じる)
…2対1でやってみる

さらに、他のクラスで見かけていた、お年を召した小柄なご夫婦が参加していた。このお二方、ローリングがすごかった。とても穏やかで、「うっ」とか「わっ」な瞬間が全くなくゆっくりまわっている。あまりにすごくて見入ってしまった。見すぎた。
ワークもご一緒したいと思っていたものの、いつも2人でやっているのを見ていたので、ダメかなと諦めていたら、本日のリーダーがご主人不在の折に、「彼女と練習して」と連れて行ってくれた。
彼女はすばらしかった。

Moscowに来てから、良い悪い、うまい下手はないんだなと感じた。いや、あると思う。でも、ない。

少なくとも、自分については、人のことをなんとか思っているうちはそれ以上になれないんだろうなと思った。
少しでも痛い目に遭うと、遭わせた相手に対してすぐ悪態をつく癖がある。自分に入るダメージに驚き、またトラウマが増えることを恐れ「このへたくそ!」と他人へ怒りを向けることで涙や怒りの感情を整理しようとする。「なんで痛いってわかってくれないんだ!」と物凄い怒りが稲妻のように生まれ迸る。その直後、怒りはすぐ涙に変わる。
これは相手の問題じゃなく自分の課題だな、とそれもこちらに来て感じた。
また、人のことを評価するなといわれたことがあって、その時確かにそうだと納得し、今でもそう思っている。
でも。彼女はうまかった。

ワークもよい意味で独特だった。崩そうとしてくる相手をテイクダウンするワークの時に、先にこちらから崩しにいく役をやり、その後彼女が崩しにかかってくる役の番になった時、彼女が立ったまま何もしないので、「私が崩しにいったらいいですか?」と聞いたら、「このままやって」と彼女がいった。
直立不動の彼女を崩す。やったことないかといえばあるような気もするけれど、ただそれだけのことなのに驚いてしまった。緊張のある場所に触れると彼女はきちんと崩れ、ずれれば微妙に動く。

そして彼女は怖いくらい私をみていた。彼女だけでない。
皆、音も声もたてずに、「みて」いる。失敗しようがしまいが表情を変えず、感情も特になく静かに。多分、1対1でやってるのに相手をみていないのは私くらいだろう。頭で考えるくせが抜けない。

でも、今日はとにかく楽しかった。
こんな風にシステマができたら、もういうことはない。


●今日のロシア語

почта(ポーチタ) 郵便局

(2017.11.7)


[ 2017/11/08 09:17 ]

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Moscow 第36回 キッズクラス(2)
昨夜帰ったら、ガリーナがフルーツを差し入れてくれていた。
ダーチャに出かけて不在が長くてごめんね、の意味かなーとか思いつつ、部屋に帰って机にこんなに盛ってあったら、正直に嬉しい(肉とお米だけのご飯が続いているので、もしかしたら「これでビタミンとって」という趣旨かもしれないが…)。

この種無しブドウは相変わらず美味しい。
リンゴも小さいけれどギュっとしていて美味しかった。
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風邪をひいてから、レモンやショウガも買っておいてくれて、私が輪切りにした分はそのまま手をつけずにいてくれた。フルーツが超安いわけでもないので、自分で買わなくて済むのはとてもありがたい。

今日は風邪を治すのを優先しようと、汗みどろになるキッズクラスのみ参加。
行ってみると子どもは3人。小学校中学年くらいのぽっちゃり君と、同じく英語勉強中の子と、4歳くらいの子。大人はいつもの大きなお兄さん1人。
子ども2人は背が私と同じ。やっぱりキッズ枠…と思いつつ、今日は概ね次のワーク。

・呼吸とあわせてプッシュアップ⇒終わったら1周歩く
・しゃがんで汽車ぽっぽ(前進のみ)⇒終わったら1周歩く
・子供3、大人2で二手に分かれて、大人2は手を繋いで匍匐前進で向かい側の壁を目指す。子供たちは手段を選ばず引きとめる。⇒その逆もやる。⇒終わったら1周歩く
・立っている大人を床にダウンさせる(私1人対子ども3人)
・床にうつ伏せになっている大人が立ち上がるのを子どもが止める(同上)
・帽子鬼ごっこ⇒終わったら1周歩く
・子ども3対大人2で、地面に座ってボール1個をとりっこ⇒終わったら1周歩く
・子ども大人横1列に並び、匍匐で向かい側の壁を目指す(前進と後進)⇒終わったら1周歩く
・プッシュアップ、レッグレイズ、スクワットなど、アレクセイの指示にしたがってやる
・床に仰向けになって呼吸を整える。全身を緊張、吐くとともにリラックス(子どもはいびきをかいたふりをして騒ぐ)

また一つ、痛かった部分が治った。
日曜や月曜、朝本部に向かう時、右太ももの前部分に痛みが走り、ぶつけた記憶もないので不安だったのだが、キッズクラス後、痛みが消えた。いやいや、アドレナリン効果かもしれないけど、本当にクッチャクチャにされるので、毎度体中の細胞が生まれ変わってもおかしくない気がする。

本当はキッズクラスの趣旨をアレクセイにちゃんと聞いて参加した方がいいんだろうな、と思う。
でも英語もロシア語もよくわからないので、一緒に参加している大人の様子を見ながら、それよりは子どもに近い感じで参加している。髪をひっぱったりズボンを脱がそうとしたり、噛みついてきたり、興奮して暴走するともうすごい。1人相手ではないので、他の処理をしながらやめい、とやっていると、「髪はダメだ」とお兄さんが注意してくれて子どもが手を引っ込める。
ダメ、という言葉があまり出ないので、出ると一瞬、特に年長の子ども達が様子を見る。「何がダメなのか」「大丈夫か」と。

アレクセイのリードは、ワークで興奮した子ども達を必ず1度カームにしてから次に移る。このリードが命だ。
おもちゃの銃を取り出したり、全く違うことをしようとしたら、落ち着いたまま持ってこさせる。毎度参加している子たちなので、1つのことが終わったら、必ず指示に従って歩きだす。収拾がつかずに好き勝手やっている子は、今のところ見たことがない。小さい子は、年長の子の真似をするからそうかもしれないけれど、よく考えると珍しい光景かもしれない。

ワーク中、本当はあまり子どもを興奮させちゃダメなんだろうな、と思った。
特に小さい子は、大人にいろいろ仕掛けたくてうずうずしており、こっちがちょっと何かすれば「キーーヤーー」と大騒ぎになる。こちらも役割があるので果たすために頑張るわけだけど、いたずらに刺激すると向こうも力むのでこっちも損だ。
そんなことやってる時点であちこち緊張だらけになっている(笑)システマやってるのはずなのに(笑)これ、普段の大人クラスでやっている時も同じだ。子どもの方が、わかりやすく反応してくれているだけで。
180を超えるお兄さんと違って小さな自分が、同じくらいの体格の子ども達に負けないようにするには…それこそシステマ。興奮して普通に組み合ってたら疲れて負ける(笑)

帰り道、スーパーでいうことを聞かない小さい娘をお母さんが叱りながらひょいと手を引っ張り、「それはダメ。こっち来なさい」と子どもがとろうとした乳製品を取り上げて引っ張っていくのを見た。

小さいうちは、大人が勝てる。ちょっと大きくなっても、まだ親が勝てる。
もうちょっとした頃には、精神的に「あなたはこうならなければいけない」とか思う通りに抑圧すれば、衣食住すべて握られている子どもは従わざるをえない。そうこうしているうちに、「イヤイヤ期」ならぬ反抗期が始まるのかもしれない。反抗期で終わればいいけど、終わらないまま大人になることも多いのではなかろうか。「親はいつまで経っても親だから、いつまでも子どもの心配が終わらない」とうちの親はいっている。でも一歩間違えると難しいことになる。1軒1軒、事情が異なるから、難しいけれど…

親からしてみればいう通りにならない子どもは、大変だろう。大変なんてもんじゃないだろう。
スーパーでキーキーやり取りしている姿をみると、世界中どこでも一緒なんだな、と思う。
キッズクラス後に迎えにきている親御さんは、迎えに来る頃には何かほっとした表情をしている気がする。(いろいろ発散してすっきりしたかな、帰るぞー)とか思ってるのかな。

ここに来ると、どんな子も受け入れられる。もちろんルールを守れなかったら注意はされるけど。

引き続き、参加してみよう。

●今日のロシア語
фрукты(フルークトゥ) フルーツ。※使い方によって語尾が変化する
御礼を言おうとしてなかなか通じず、ガリーナが、「ああ、フルークトゥね!」と言い直したので(笑)

(2017.10.31)



[ 2017/11/01 05:20 ]

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