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Moscow 第39回 特別なクラス
特別、と書いたけれどスペシャルとかそういうことではなく、ここ3回ほどザイコフスキーが不在で、別の人がザイコフスキーのクラスをリードしていた。
朝はザイコフスキーも遅れてやってきて、教えてくれたりしたので全く不在なわけではない。

彼の名前を正確に知らないので記載しない。
Moscowに来たことがある人はきっと一度は会ったことがあるだろう。彼のクラスはとても楽しかった(もちろん普段も楽しい)。

6日の月曜は、ロシアの国民の祝日で休みだったせいか、ザイコフスキーは来なかった。
と言っても今日もほぼ不在だったので、それは関係なく多忙なのかもしれない。そんな折に、スロバキアから3人の男女がやってきて、一週間滞在しトレーニングするという。彼らの動きは非常に穏やかだ。ワークを一緒にやっても、動きの方向を感じるまで呼吸をし、ちゃんと感じてから自然に動きだすまで無理に動いたりしない。
皆しっかりした身体をしているけれど、力に頼らず、かつ穏やかに動くのでオープニングのワークひとつとっても、何も無駄にならずかつ重要なワークであることを改めて感じたし、彼らのように動けるようになりたいなと思った。

ここ2日間はおおむね次のようなワーク。

・歩く(しっかり)
・ローリング(前、後ろ・しっかりやる)
・10回ずつ、シットアップ以外の3つのワーク
・ナイフワークの場合
…2人組で1人が壁に背をつけて、もう1人がついてくるのからのがれる
…壁から離れて2人組で、ナイフを感じて動く(目を開けて、閉じて)
…感じて動いてテイクダウン
・ナイフなしの場合
…2人組で1人が身動きをとれないように腕をひねったりして、受ける側はそこから逃れて相手に返す
…目をつぶってやる(相手の動きを封じる)
…床に寝転がってやる(相手の動きを封じる)
…壁に背をつけてやる(相手の動きを封じる)
…2対1でやってみる

さらに、他のクラスで見かけていた、お年を召した小柄なご夫婦が参加していた。このお二方、ローリングがすごかった。とても穏やかで、「うっ」とか「わっ」な瞬間が全くなくゆっくりまわっている。あまりにすごくて見入ってしまった。見すぎた。
ワークもご一緒したいと思っていたものの、いつも2人でやっているのを見ていたので、ダメかなと諦めていたら、本日のリーダーがご主人不在の折に、「彼女と練習して」と連れて行ってくれた。
彼女はすばらしかった。

Moscowに来てから、良い悪い、うまい下手はないんだなと感じた。いや、あると思う。でも、ない。

少なくとも、自分については、人のことをなんとか思っているうちはそれ以上になれないんだろうなと思った。
少しでも痛い目に遭うと、遭わせた相手に対してすぐ悪態をつく癖がある。自分に入るダメージに驚き、またトラウマが増えることを恐れ「このへたくそ!」と他人へ怒りを向けることで涙や怒りの感情を整理しようとする。「なんで痛いってわかってくれないんだ!」と物凄い怒りが稲妻のように生まれ迸る。その直後、怒りはすぐ涙に変わる。
これは相手の問題じゃなく自分の課題だな、とそれもこちらに来て感じた。
また、人のことを評価するなといわれたことがあって、その時確かにそうだと納得し、今でもそう思っている。
でも。彼女はうまかった。

ワークもよい意味で独特だった。崩そうとしてくる相手をテイクダウンするワークの時に、先にこちらから崩しにいく役をやり、その後彼女が崩しにかかってくる役の番になった時、彼女が立ったまま何もしないので、「私が崩しにいったらいいですか?」と聞いたら、「このままやって」と彼女がいった。
直立不動の彼女を崩す。やったことないかといえばあるような気もするけれど、ただそれだけのことなのに驚いてしまった。緊張のある場所に触れると彼女はきちんと崩れ、ずれれば微妙に動く。

そして彼女は怖いくらい私をみていた。彼女だけでない。
皆、音も声もたてずに、「みて」いる。失敗しようがしまいが表情を変えず、感情も特になく静かに。多分、1対1でやってるのに相手をみていないのは私くらいだろう。頭で考えるくせが抜けない。

でも、今日はとにかく楽しかった。
こんな風にシステマができたら、もういうことはない。


●今日のロシア語

почта(ポーチタ) 郵便局

(2017.11.7)


[ 2017/11/08 09:17 ]

Moscowでシステマ | コメント(0) |
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