今朝はさぼって夜のクラス。
キッズクラスも授業と宿題で厳しくパス。夜のザイコクラスだけ参加した。
■クラス代
今日で16回券が終わってしまった。もう一度買おうと思って、割引プライス適用にならないのかなあ、とアレクセイに相談すると、「あれはMoscowに住んでいる人だけの割引なんだ。同じロシアでも違う地域の人、外国の人は一律600Pだよ」とのこと。明日から新しいカードになる。
■ザイコクラス

19時過ぎに着くと誰もいない。前回は既に始まっていたので、今日も遅れちゃったかな、と思ったら誰もいなかった。しばらくして緩めのTシャツを着た女性が来るも、壁に向かって倒れながらゴンゴンストライクを打ち始める。これはヤバイぞ、と思っていたら、若い兄ちゃんと達磨氏がやってきた。兄ちゃんはもの言いたげにこちらを見ているけれどロシア語で女性と話をしており、何を言いたいのかはわからなかったが、ザイコ到着後、問答が始まる。今日は男女4人。
ザイコ「何やりたい?」
兄ちゃん「何か…フィジカルワークを」
ザイコ「誰と?」
兄ちゃん「誰と?」といってこちらを見、皆が爆笑。
これをザイコが訳してくれたが、おそらく、この小さい人と?ということで笑っていたようだ。全然悪い気もせず、楽しそうで何より、と一緒に笑う(笑)
兄ちゃんとザイコのグラウンドデモから始まり、今日はずっとそれだった。兄ちゃんが30分くらいやってヘロヘロになった後、私も10分ほどやってもらってしこたま投げられたり膝で打たれたり(笑)次に達磨氏がやって、じゃあ練習して、と始まる。
●概ねの内容
・グラウンドで、2人組。1人が何らかの攻撃をして、もう一人はすーっと手を添えて相手の体をとって動かす。
(first impressionが一番大事、非常に大事、とザイコ。力は全く使ってない、と見せる。今日もwithout force。)
女性は、案の定アグレッシバーだった。ほら受けてみろ、と思いっきり拳が飛んでくる。危ない。寝技もゴンゴンかけられて顔にも一発かまそうとするのでよけるので精いっぱい。しかしすぐザイコが止めに入る。おそらく、「そんなことしなくていい、そうじゃなくてもっとゆっくりソフトにやりなさい」といっていたようだ。
すぐ捕まってやりがいのない私と、アグレッシブ過ぎる彼女とに何度もザイコは試させてくれて、感覚を覚えようとするも難しい。覚えるとかいってる時点でダメなんだけど…。しかし彼女の感覚もすぐ変わって、いい感じになる。良い方向に動けると「いいわよ」とちゃんと教えてくれる。「ほら、私が悪い状態になればいいのよ…これじゃ私は快適だわ」とよく笑う。
ザイコがふらっと消えた後、しばらくすると男性陣が練習をやめて、兄ちゃんはいつも一人でトレーニングしているスポーツマンのところへ行き、達磨氏が私たちに声をかけてくれた。
達磨氏はしばらく彼女と練習し、今度は私に「攻撃するから、やってみて」と声をかけてくれる。大きな身体で小さい人間に教えるのは大変だと思う。特にグラウンドだったので受け身が大きくなるから。本当にありがたい。彼とワークをしていると、非常にゆっくり繊細に、しかし正しく動けるとそれが何よりも大きな力になることを、感覚的に教えてくれる。
今日の彼女もそうだけど、アグレッシブな人を相手にすると、身の危険が先だって顔が逃げたくなり、どうしてもまともな攻撃から程遠くなる。それがまた彼女たちを苛立たせる。昨日も然り「そんなの実際にありえないでしょ」「これじゃ練習にならない」「あなた何したいの?」と。ただでさえ小さくて弱っちいのに加えてよほどへっぴり腰なのだ。本当にすみません。
Moscowやヨーロッパでやっている女性って若干アグレッシブな印象がある。大柄な男性の中で戦っているだけに、アグレッシブじゃないとシステマやんないよねって感じというか。カームで大きなスペイン人に会ったけれど、彼女は空手やキックボクシングの経験者で、ワークの何ぞやを理解している人だった。そういえば、いろいろ武術をやっている人は、結構落ち着いているかもしれない。最近は見れば、アグレッシブかどうかわかるようになってきた(善悪の判断でなく)。
どんな人と組んでもケガなくサバイブすること。
その一つには、「この人へたくそ。もういいや」と諦めてもらうのもありかもしれない。本当は、「水を飲みに行く」「トイレに行く」がいいのはわかっている。でも、本部は少人数なので帰るしかなくなる。帰るのが一番安全。それはわかってる。ミカエルが戦場でスナイパーから逃げる時に使った話を思い出す。相手をあきらめさせる。
クラスもともかく、リアルでは帰り道が一番システマしてるかもしれない。そして授業中が一番システマから遠い(笑)
強くなる、その場から立ち去る、それ以外にもう1つの道を探して迷走中。
(2017.10.12)